危機一髪なお話
投稿日時:2010年06月16日 18:47:31
こんばんは。伊藤です。
今回も実際にご入庫いただきました車輌のお話を少しさせていただきます。
こちらが今回交換となりました某外国車のタイミングベルト用テンショナーです。
走行距離が10万km近くになっていたのでお客様と相談した結果
タイミングベルト、ウォーターポンプ、それにこのテンショナー(複数あり)
を交換する事となりました。
車種について調べていくうちに分かったのですが
このエンジンはタイミングベルトが切れやすい傾向にあるようです。
サービスデータには今回のエンジンに関してはデータが記載されていませんが
販売店では5~6万km毎の交換を推奨しているそうです。
国産車の10万km毎に比べて随分と早いような気がします。どうしてでしょう?
理由は分解して判明しました。
タイミングベルトは2本とも細かなヒビがありますが年数や走行距離を考えると
相応のコンディションでした。
問題は写真の部品で、よく見てみると
矢印の部分にひび割れがあります。更に裏側にも
合計6箇所のひび割れが…他のテンショナーも同じ状態です。
これがもし完全に割れてしまったらベルトの張りが保てずエンジン破損となるところでした。
分解・交換出来て本当に良かったです…