一昨日、昨日、本日と、何故かフェアレディーZの話しが
続いてます。(笑)
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20代から40代まで、幅広く「憧れ」なんでしょうか?
そう言うわたしも、嫌いじゃなかったりして。。。(笑)

「最近のクルマって、欲しくないんだよね」
「FT86、早く出ないかな?」
「S30ってカッコいいよね」
「MR2も良かったよ」
「ビートの未登録車があったよ」
「Z33いくらするの?」
「6速マニュアルって萌えますよね」
「マーチだったら12SRだよね」

ここ数日のお客様の発言です♪
どうもスポーツカーを熱望してるようです。

フェアレディーZは、Z33から2シーターオンリーですから
実用は度外視です。(笑)
Z32もリアシートは使えたもんじゃありませんでしたがね。

ファミリーカーや軽自動車の販売が多い傾向だとは、わたしも
思ってます。
ニーズと言うよりウォンツが先行しているのも解りますが、
やはり熱い思いってのも皆さん持ってらっしゃるようです。

先日新車でセレナを販売したお客様も、スポーティーセダンに
乗りたい願望は持たれてます。
「夢」の部分をメーカーサイドで具現化するのは、コストの問題で
難しいでしょう。
ストップウォッチ片手に作っている国産車ですから、少量生産車は
商売としてリスクを伴い、効率が悪いのでしょう。

しかし、中国で6億円もするアストンマーティンが売れている
現実もあります。
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車種は言えないのですが、ある高級国産スポーツカーを欧州で
試乗会をしたところ「街中でフェラーリのように暴れないと
(運転技術が必要)、面白くないね」と言われたそうです。
優等生過ぎて面白味がないってことです。

確かに、世界最高水準のデバイスで、安全に快適に早く走れる
技術水準はあるのですが、心を揺さぶる何かが足りないんでしょう。

これは、デザインにも言えることですが、工業製品としては
立派ですが、芸術品としての評価が出来ないんですよね。

例えば、古くてもメルセデスやポルシェは存在感がありますが、
国産車はごく一部を除いて、15年経過すればスクラップ
でしょう。
ビンテージと言えるのは、トヨタ2000GT、スカイラインGT-R、
いすゞベレットや117クーペなどなど限定されてきます。
詳細に見ていくと、社外デザイナーが活躍していた時期なんです。
近年では、初代アリストがジウジアーロデザインと言われてますね。
ピニンファリーナ、ベルトーネなど懐かしいです。
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創業55周年を記念してデビューしたフェラーリ・エンツォは、
以前ピニンファリーナに在籍していた日本人カーデザイナー
奥山清行のデザインらしいのです。
ここに何かしらのヒントが隠されているようです。
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なにも高額なクルマだけではなく、例えばティンクエチェント
<旧タイプ>
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<現行車>
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見事に、アイデンティティーを残しながら、復活劇を果たしました!
日本では敬遠されがちな「イタ車」であっても、優秀なセールスを
続けているようです。

Y31シーマが爆発的ヒットしたのも、ショルダー部分の丸みは、奈良の
大仏をモチーフにしたらしいです。
どこか日本人の琴線に触れるものがあったのかもしれません。

工業デザインから、工芸品へ!
ここに新興国から自動車生産の追い上げを喰らっているメーカーの
生き残りのヒントがあるように思えます。